“間(MA)”に宿る、もてなしのデザイン思考
大阪には昔から「毎度おおきに」という店主の言葉に対して
「おおきに御馳走さん」と客人からも店主へ感謝の気持ちを伝える双方向のやりとりを楽しむ文化があります。もてなし力というと、もてなす側だけに目がいきがちですが、すばらしいおもてなしを引き出すのは、実は客側の粋な振る舞い「もてなされ力」が大いに関係しています。
粋な客、粋な主人、粋な空間、粋な計らいなど、「粋」とは主客双方が互いを慮り一緒に創りだす絶妙な「間」のデザインです。所作(振る舞い)が変わると「間」が変わり、「間」が変わると所作が変わる。
次回のundesignは、
人間の「間」、空間の「間」、時間の「間」に宿る
もてなしのデザインについて一緒に語り合いましょう。
上田信行(うえだのぶゆき)
Learning Artist / neomusem館長 /
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授
Nobuyuki Ueda
Learning Artist / neomusem館長 / 同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授
ハーバード大学教育大学院で、セサミストリート研究を通して 革新的ラーニングメディア開発のためのリサーチ・メソッドを学ぶ。 その後、認知的動機づけ理論の研究者Carol S. Dweckのもとで、
子どもの知能観に関する研究で、Ed.D.(教育学博士号)を取得。 1990年に「ラーニングアート」のための実験空間としてネオミュージアムを創設し、 数多くの学びに関するワークショップやラーニングカフェ、アンカンファレンス、 MIT Media Labライフロングキンダーガーテングループでクリエイティブシンカーの研究を行うなど、
先進的な技術とプレイフルな学びを掛け合わせた実践的研究を行っている。 主な著書に、『プレイフル・シンキング』宣伝会議『プレイフル・ラーニング』三省堂などがある。
undesignの企画では、いつも素晴らしい助言をいただいています。
vol.1では主催者側として関わっていただき、
学びとデザインの「これから」ともいえるお話をたくさんしていただきました。
さらにvol.2、vol.3ではゲストでご参加いただきました。