一期一会のデザイン思考。

一期一会のデザイン思考

東京六本木。

オフィスの会議室を舞台に行った「一期一会のデザイン思考」vol.2。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが時間と空間を越える今だからこそ、もう一度「今、此処を生きる」感覚を問いなおします。

 

今回はサロンに合う珈琲をundesignでプロデュース。

神戸芦屋にあるTorrefazione Rioさんにご協力いただいて、「Salon Coffee」を作りました。

今、此処に五感を研ぎすますからこその味わい、undesignの「食」のデザインもお楽しみいただきます。

お土産は「一行と、一杯と」。

一行一会で使った短冊とSalon Coffeeをご一緒に。

このひとときを大切な誰かとお楽しみいただければ幸いです。

 

「一行一会」

子どものころ、たった一冊の絵本を、何度も何度も読み返していました。
ある日の気分では、その一冊は勇気をくれて、
ある日の気分では、その一冊からやさしさを教えられ…。
たった一冊、たった一行の奥に秘められたいくつものメッセージを、
子どもは読み取る力を持っています。
そしてその一行を、誰か大切な人に伝える心を持っています。

膨大な情報を処理しなければならない今、
ふと、あなたの本棚の中から、
“たった一冊の本”を手にとってみてください。
一冊のたくさんのメッセージの中から、
“たった一行の文”に焦点をあててみてください。

それは、あなたにとって、影響を与えてくれたことば。
誰かに伝えたくなることば。
何度も何度もかみしめたくなることば。
あなたの膨大な知識や経験、価値観、哲学が、
その一行にギュッと凝縮されるかもしれません。

一行一会は、「引き算」のプロセスから、
「ほんとうに大切なこと」を見つける愉しみです。
俳句や日本画のように、
日本人は古来より「引き算」されたものから、
「全体を想う」愉しみを知っています。

それは私たち日本人の美学であり、コミュニケーションであり、
そして現代も「デザイン」という形で息づいています。
余りある「情報」をそぎ落としてこそ、
感性のアンテナが磨かれるのかもしれません。

一行一会は、「いま、ここ」に集う人たちの、
「あなたの一行」と「あの人の一行」の交わりにより、
新たな視点を見つけ出すサロンです。

持ち寄るのは「一行」。
けっして「プロフィールの交換」とは違う、
豊かな対話をお愉しみいただけます。
膨大な情報の中から、「ほんとうに伝えたい一行」を見つけるよろこび。
伝えられた一行から、豊かな世界を広げるたのしみ。
「無」の中から、五感のアンテナをいっぱいに広げ、
知的で創造性に満ちた、上質なひとときをお過しください。